ゴルフボールの厳密な規格
ゴルフボールには、非常に厳しい規格が存在します。
各メーカーは、その規格の中で、最大限の性能を発揮するゴルフゴールの開発に日々、努力しています。
ゴルフボールの重さ
1.620オンス以下
ゴルフボールは重いければ重いほど慣性がつき、風の影響などを受けにくくなるため、飛距離が延びます。
そのため1921年にR&Aが決めてから重さの規格は変わっていません。
ゴルフボールのサイズ
42.67ミリ(1.68インチ)以上
ゴルフボールのサイズは、以前、USGAとR&Aでは規格がことなりました。
日本はR&A傘下であったので1.620インチサイズのスモールボールを使っていましたが、
一方、USGAの規格は1.680インチサイズのラージサイズであり、
1990年に両者の規格が統一されました。
当然、サイズが小さい方が空気抵抗が少なくよく飛びます。
42.67ミリ(1.68インチ)以上ということは、大きい分には問題がないということになります。
まぁ、わざわざ飛距離が落ちるゴルフボールを開発することはありませんが・・・
ゴルフボールの初速
秒速143.8フィート(約43.9メートル)の速度でボールを打ったときに飛び出すボールの速度が
250フィート/秒(約76.27m/s)以下
ゴルフボールは、インパクトでつぶれた歪みを元に戻そうとする力で飛び出します。
そのため、ボールの反発力が大きければ初速も速くなるため、ボールの飛び出し速度を一定の基準内に制限しています。
飛距離
ヘッドスピード120マイル/時(53.6m/秒)で打ち、ボールが256フィート/秒(約84m/s)、
打ち出し角10度(±0.5度)、 スピン42回転/秒(2620回転/分)±2回転/秒(120回転/分)で
飛び出したときに317.0ヤード(+3.0ヤード)を越えないこと!
ゴルフボールは、決められた条件でショットした時のキャリー、ランを含めた飛距離についても制限されています。
しかし、毎回「飛距離アップ!」の宣伝文句でニューボールが発売されるのはなぜでしょうか?
理由は、ゴルフボールの飛距離をご覧下さい。
対象性
置き方を変えたとき著しく飛び方が変わってはならない!
これは、当時、ディンプルの深さを変えた非対称ゴルフボール「ポララ」対策として作られた規定です。
「ポララ」は、ティーショットの時、ボールの置き方によって、スライス、フックを防止できたそうです。
ここで疑問ですが、ティーショットはいいとしても、どのように止まるか判らない二打目からは意味がないのではないでしょうか?
しかし、「ポララ」は二打目からも曲がりが少ないゴルフボールだったということです。