飛距離アップ!リコイルとは?
リコイル?聞きなれない言葉です。
ゴルフボールはインパクトの瞬間、クラブフェイスを駆け上がるようにバックスピンがかかります。
しかし、それとは別に、ゴルフボールの内側では、そのパックスピンを打ち消すスピンがかかっているのです。
この回転(オーバースピン)をリコイルといいます。
リコイルの不思議
リコイルはゴルフボールの内側でおこるオーバースピンのことですが、リコイルが発生するとどのような影響がでるのでしょう?
バックスピンとは反対の力が働くことになるので、当然、スピン量が減ることになります。
しかし、この現象は、ボールが大きくつぶれる反動でおこる為、ウエッジなど、
フェース面上をロールアップする時にはリコイルは発生しません。
この特性を利用することで、低スピンのゴルフボールを作ることができるです。
リコイルがゴルフボールを変える
リコイルの現象は、ずいぶん以前より確認されていました。
確認されてはいましたが、詳しいメカニズムまでは解明されていませんでした。
しかし、科学の進歩により、リコイルのメカニズムが徐々に明らかになるにつれて、
この現象がボールの開発に大きな影響をあたえたのです。
リコイルが注目される理由は「低スピン」のゴルフボールを作ることができるのです。
この特性を利用すれば、「高打ち出し・低スピン」を実現することも可能なのです。
従来、ドライバーは低く打ち出しスピンを掛けて伸び上がるような球筋で打って飛ばす球筋が良いと
思われていました。
イメージとしては、そのほうが力強く、遠くまで飛びそうに見えます。
しかし、スピン量が多く、伸び上がる弾道は風の影響を受けやすく、飛距離も伸びません。
現在では、高く打ち出してスピン量を抑え、やまなりの弾道が主流となっています。
ミズノが発売した「クロスエイト」は、この「リコイル」による低スピンを実現したゴルフボールです。
高打ち出し・低スピン
リコイルは、ボールの内側でオーバースピンが発生することですが、
このオーバースピンは、ボールがフェイスにくっついている間だけ発生します。
フェース面を離れるとボールのリコイルは止まるです。
といことは、フェース面を離れるまではリコイルの動きが続く可能性があるということになりますので、
より長い時間フェースとゴルフボールが密着していれば、リコイルの働きによりスピン量を減らすことが可能となります。
リコイルの特性をうまく利用すれば、低スピンで高打ち出しのボルフボールを開発が実現されます。